GENERAL HEAD MOUNTAIN 羽歌詞
1.羽

作詞:松尾昭彦
作曲:松尾昭彦

春先に覚えた言葉の影
晩秋越しの甘い誘惑と
安い浴衣の罪は ただほろ苦く
悴む日々だ

思い返せば 身も凍る夢と
虚ろな表情は 部屋の片隅に
投げ出された 写真の中まで覗き
あの日の果てを探す

僕に風を
君に似た導きと愛を
羽を繕う様に
絶えず注ぐ喜びと光を
祈る様に遠く 夜明けを描けば
交わる嘘と月と雨

街を欺いた交差点を追って
僕はこの場所に辿り着いたんだ
点滅する様に駆け抜けた夜を
着飾って 両目を伏せれば
車道に寄り添う二分の一は闇
こんなにも大袈裟な世界と僕に風を
君を真似た微笑みと死を
消えて また煌いて
幾度となく見過ごした悲しみを
触れる様に遠く 言葉を綴れば
交わる嘘と月と雨

君に風を
僕に似た導きと愛を
羽を繕う様に
絶えず注ぐ喜びと光を
願う様に遠く 明日を悟れば
嘘に偽る時と知り
交わる僕と月と雨


2.傘

作詞:松尾昭彦
作曲:松尾昭彦

行き先さえ決まらないままに
街を歩いて
見たくもない半透明の空を
迎えに行こう

人波を泳げば
早まる足並みに流されては
辿り着いた この場所で
立ち尽くす僕の耳に

聞こえたのは雨
降り注ぐ日々と声
背丈よりも小さい傘に隠れては
言葉にさえ出来なかった
いつか見た夢と ただ美しい世界に続く
あの日の答えを探す僕が
水溜りに揺れては消えて繰り返す

また季節が巡ったなら
誰かが僕の元を去る
思い出せないあの歌の歌詞が
全てを物語る

雨上がりは まだ遠く
前髪を伝う水滴が 鼻先に零れる様な
どこまでも不確かな未来に
誰よりも早く 気付いた夜には
間違え続けた日々にまでも
名前を付けて部屋に飾ろう

素晴らしい答えだ


3.戀

作詞:松尾昭彥
作曲:松尾昭彥

「待ち合わせは、どこにしようか」
逢いに行けない僕は玄いた
「分かりやすい場所にしよう」
逢いに來れない君は笑った

明日はどんな話をしようか
途切れる會話が距離を繫ぐ

細やかな戀をして
穩やかな日々を描き
見惚れたまま
口付けを交わす樣に
君を探す

逢いたくて でも逢えなくて
逢えなくて でも逢いたくて
今夜もまた言えない獨り言に
觸れては眠れない夜

君を上手く愛せる樣に
君の事を考えたけれど
君の事を知らな過ぎて
淚の譯を隱す樣に
あくびをひとつ

細やかな戀をして
思い描いた日々を綴り
始まりを知る
喜びと悲しみは
耳元に笑く

逢いたくて でも逢えなくて
逢えなくて でも逢いたくて
逢いたくて 逢いたくて 逢いたくて
逢いたくて ただ逢いたくて
「待ち合わせは、
今夜の夢の中にしよう」だなんて
それでも言えそうにない


4.糸

作詞:松尾昭彥
作曲:松尾昭彥

手に負えない日々を
きつく縫い合わせて
腫上った景色の術
痛みに偽りを誓った

「僕は惡い夢を見たのか」
あからさまに唇を嚙む
舌鼓は鐵の美味
藪醫者崩れの縫い目は
蜘蛛の糸にも勝ると言う
手に負えない日々を
きつく縫い合わせて
腫上った景色の術
痛みに偽りを

綻んだ箇所を 數えては弄って
垂れ下がった「まさか」の聲
世界の喜びに違和感を
綻んだ箇所を 數えては弄って
垂れ下がった「まさか」の聲
世界の喜びに違和感を